こんにちは!
メルボルンで育休移住中のmamaellyです。
離乳食ってなんだかタイヘンそうじゃない?
どうやって始めるの〜?
SNSの普及により最近また話題になっている『BLW』という離乳の方法。
渡豪して半年が経った次男も、この方法で離乳食をスタートしたんだけど…そもそも何それ?
今日はその何それ?をちょっと解説しちゃいます!
- BLW(Baby-Led Weaning)とは
- メリットとデメリット
- 5個のルール
- マニュアル
|具体的な進め方と安全のためにできること
BLWとは?
BLW:Baby-Led Weaningの略で、「赤ちゃんが自分で進める離乳(母乳やミルクから食事を摂ることへ移行すること)」という意味合いで、日本で実践される方も増えてきた最近ですが始まりは意外と古いんです。
2002年頃、イギリスの保健師によって考案され、今ではアメリカ/オーストラリア/ニュージーランドなど世界各国のパパママたちの気持ちをかるくする、選ぶこと・食べることを赤ちゃんに任せるメソッド。
一般的な離乳食の進め方と大きく違うのは、
|パパやママがスプーンなどでごはんを与えない
|初めから固形物に親しむ
そのため、
|覚える順番は「飲み込む→噛む」ではなく「噛む→飲み込む」
ということ。
BLWでは、
|赤ちゃんが主役!
|与えるのではなく食べ物があることを示す
|スプーンフィーディングはせず、手づかみで食べられるものから始める
|パパやママは食事を用意するけど、どれをどれだけ食べるかは赤ちゃんに任せる
|1歳までは母乳やミルクから摂る栄養がメインなので完全なる補完食の位置づけ
という方法で赤ちゃんが離乳を進めていきます。
簡単にいえば、9ヶ月ごろから始まる手づかみ食べを6ヶ月の赤ちゃんが食べられるものからスタートしましょう!といったところでしょうか。
メリットとデメリット
メリット
◎赤ちゃんが自分で感触・におい・味・食感を楽しみ感覚を養える
◎いろいろな固さの食材で口の機能を鍛える
◎自立心や自信を育む
◎手の動作と視覚の協調関係が発達する
◎咀嚼力(噛む力)を育てる
◎前歯が生える頃には自分で一口量を学ぶ
なにより、
◎家族の食事・食材から取り分けができる
◎裏ごしやとろみ付けなどの準備は必要なく、簡単時短でパパママがラク!
デメリット
◯安全かどうか
◯栄養が取れているか不安
◯すごく汚れる(Have a mess!!!)
◯塩分に注意する必要がある
どちらの方法で離乳食を進める場合でも、発達などに心配または既往症などがあるお子様はかかりつけドクターに相談しましょう。
◯安全かどうか
BLWで離乳食を進めていると、およそ9ヶ月頃まではうまく飲み込むことができず「オエっ!」と吐き出すことがしょっちゅうあるはずです。
これは放置すると危険な『窒息』とは違い、食べ物を口いっぱいに入れたり飲み込めなくて奥に食べ物がいってしまうと起きる『嘔吐反射』と言われるもの。
赤ちゃんはこれを繰り返しながら、少しずつごはんの食べ方を学んでいきます。
BLWで食べることを学んだ赤ちゃんたちは、一般的な離乳食の方法と比べるとフィンガーフード(スティック状の野菜など)で窒息する頻度が少ない、という研究まであるそう。
◯栄養が取れているか心配
パパやママがスプーンなどで口へ運んであげる離乳食とは違い、始めたばかりはほんとまったく食べません(笑)
食べてはダメだと毎日叫んでいる紙切れや充電コードはせっせと口へ運ぶというのに…ね!笑
ですが1歳くらいまでは栄養のほとんどを母乳やミルクから摂ることがメインなので、食べなくても大丈夫。気にしないこと!
家族で一緒に食卓を囲み、「おいしいね!」「こうやってモグモグするよ!」と話しかけ、みんなで楽しく食事するだけで自然と食べ物を口にしてくれるようになります。
みんなの真似ができた赤ちゃんは嬉しい気持ちに!
真似ることでスプーンなどの食具も後から必ず使えるようになります。
◯すごく汚れる
食事を赤ちゃんに任せるのですから、めちゃくちゃ汚れます(笑)
食べ物を握り潰した手で顔や頭、テーブルなどなど手の届くところをベタベタさわるし、遊びメインの時期なんかはにんじんが宙を舞います。
だけど、従来の方法でもやっぱり床や洋服は汚れるし、それなら裏ごししたり冷凍用のストックを作る日々よりパっと片付ける方が断然ラクチン!
床にはマットを引いておいてもいいし、おうちならハダカで食事でもいいよね(笑)
◯塩分を意識する
赤ちゃんのためだけに食事は作らないので、野菜を茹でたりフルーツを切ったりするほか家族が摂る食事の中から取り分けるのですが、うっかり味付けの濃い食事から取り分けることのないよう気を付けておく必要があります。
大人向けの味付けでは濃いもんね〜
味噌を溶く前のお味噌汁の具材だったり、カレー粉を入れる前の煮込んだ野菜だったりと、調味料(特に、塩分)には注意したいところ。
5個のルール
BLWを進める上で意識したいこと。
1|赤ちゃんに任せて好きなようにさせる
2|パパママはプランを立て調理して用意するだけ
3|なるべくヘルシーな献立を
4|できれば加工食品を避け、生鮮食品を
5|BF(ベビーフード)は必要最低限
1|赤ちゃんに任せて好きなようにさせる
BLWを始めると、はじめは遊ぶだけで食べてくれないのでつい口の中へ運んであげたくなりますかなり。
主人もしきりに「食べさせてあげたら?」と(笑)
だけどそこはぐっとガマンして見守り「見て〜!こうやって食べようね〜!」と声をかけつつ、パパとママは自分の食事を楽しみましょう。
2|パパママはプランを立て調理して用意するだけ
お粥ひとさじから!という決まりはありません。
塩分や脂肪分などの栄養についてちょっとだけ頭に入れたら、どの食材を用意しようかプランニングするのはパパママの担当。
目の前に用意された食材の中から、何をどれだけ口にするかは赤ちゃんが決めてくれます。
椅子から降りたがったりぐずったり、30分以上経って遊ぶようなら「ごちそうさま」
これも赤ちゃんが決めます。
3|栄養豊富でヘルシーな献立をバランスよく
健康志向でカラダにいいことが大好きなオーストラリアの人たち。
幼稚園にすらこんなポスターが貼ってあって、一緒にランチボックスを準備し小さい頃からヘルシーな食品を選択できるよう学んでいきます。
日本のお弁当と違ってフルーツや野菜を切って入れるだけ!など、いい意味で雑(笑)
参考:Australian Government Department of Health
赤ちゃんのためだけに離乳食作りはしないけど、大人が摂る日々の食事・食材を赤ちゃんとシェアすることになります。
食生活を見直すいいきっかけになるかも…?
4|できれば加工食品を避け、生鮮食品を
ハムなどの加工食品は保存が効くものが多く便利ですが、その分さまざまな添加物や塩分が入っているので赤ちゃんにとっては摂りすぎてしまうことも。
むずかしく考える必要はありません。
スーパーで買えるそのままの野菜や果物、お魚やお肉を買ってきて、必要なものは火を通し適当な大きさに切ってあげるだけでいいのです。
5|BF(ベビーフード)は必要最低限
BF(ベビーフード)これに関してはぜったい避けるべきとは私は思いません。
忙しいとき、お買い物に行けなくて気付いたら冷蔵庫が空、または、はいママ疲れた今日は休業そんなときありますあります。
そのときはベビーフードに頼ればいいですし、お出かけ先によっては野菜や果物を準備するよりベビーフードの方が便利なこともあります。
とくに飛行機や新幹線を使う旅行などには便利だよね〜!
みかん1粒、食パンスティック1個。
そんな感じでいいのだから、がんばりすぎず要所でベビーフードと付き合っていけばいいのかな、と思います。
BLWのゴール
\赤ちゃんとの食事を安全に楽しむこと/
これが目標です!
1歳を過ぎてさらに大人と同じ食事を摂れるようになるまでの、『食べること』の練習期間。
十分な栄養は摂れている?
せっかく作ったのに基準量を食べてくれない!
1週間分のお粥を冷凍しなくちゃ!
6ヶ月頃から始まる離乳期間はこれらすべてを気にしなくて大丈夫。
離乳食はあくまで母乳や粉ミルクの補完食(Complementary feeding)であり、食べていいものダメなものを認識し、食材で遊びながら感覚を磨き、噛むことで口腔機能の発達を促し、なにより「ごはんの時間ってなんか楽しい!」ということをパパママと知ることができればOK!
すべてをきっちり進めなくても、こんな考え方もあるということを知っておくだけで気持ちが軽くなりますよね!
覚えていて欲しいのは、
まいにち赤ちゃんのいちばん近くにいて見守っているパパとママの勘、みたいなもの、そしてそのときのパパとママの考えを信じていいこと。
パパとママが、赤ちゃんにとってのいちばんのカウンセラーです。
BLWってどんな離乳の方法かすこし分かったよ〜!
具体的な進め方と安全のためにできること
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だけど何からどうすればいいか分からない!
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